近未来エロゲ「神様のような君へ」(Cube)体験版感想


神様のような君へ [Cube]
Cubeさんの新作エロゲで、ハッキングが得意な青年が主人公な近未来の学園ものエロゲです。体験版は高難度サーバーへのハッキングに成功するところから始まり、アンドロイドと交流したり人助けしたりしていく様子が見られました(エロシーンは本編中1つ、タイトルから6つ)。本編は2020/03/27発売予定です。

追記:2020/03/27に発売になりました。
FANZA販売ページ 9,680円
ハッキングが得意な青年――城前塊斗(しろまえかいと)。
塊斗は学生にもかかわらず、最高レベルのプロテクトを ハッキングで突破することで、
無数のAIを統括するC‐AI(セントラル・エーアイ)への命令権を得る。

人が生きるために必要なインフラストラクチャーの大半は、AIにより最適化されている現代。
どんなことでも可能になった塊斗は命令する。

「この俺、城前塊斗のことを大好き、という女の子と会わせてほしい!
目がぱっちりかわいくて、優しく甘えさせてくれて、あと、巨乳で!」

月サーバーにハッキング成功し、無茶な要望をする


月にあるという最高レベルの機密コンピューター(C-AI セントラルエーアイ)に主人公が”無制限オペレーター”としてのハッキング成功するところから始まり、どんな無茶な命令でも通る状況にもかかわらず、主人公は”自分のことが大好きで巨乳なかわいい子(条件を全て満たす子)と会わせてほしい”と命令します。が、AIの答えは該当者は60億人中0人というシビアなものでした(なお主人公に惚れている子はこのあと出てきたので、後半の巨乳云々が該当しなかった模様)。


そうこうしているとコンピューターのセキュリティシステムに感知され、”ノラハム”なるデコイをまき散らして逃げ延びます。このノラハムは主人公のアバター的存在で、あとでまた出てきました。


主人公が回線を切ってサーバーからいなくなったあとも、命令を受けたAIはなんとかして命令を遂行しようとしていました。”無制限オペレーター”からの命令はAIにとってどんな手を使っても絶対に遂行すべき事項なようです。

翌朝、美少女が来訪


オープニングムービーが流れまして、翌朝、”ツクヨミ”と名乗る見知らぬ美少女が主人公宅を訪れ、自分に好きなだけ甘えてほしいと言ってきます。このような美少女が来る心当たりが主人公にはなく、サギかドッキリ動画かと警戒してとっさにドアを閉めるものの、美少女は難なくドアの鍵を開けて会話の続きをしてきます。昨日のハッキングのことを詳細に語り、C-AIの単語が出てきたところで、恐怖感を覚えた主人公は思わず部屋を飛び出して逃げ出します。



が、美少女は見かけに反して超高速で追ってきて、瞬く間に追いつかれてしまいました。状況が掴めない主人公は更に逃げようとし、車道に飛び出して車にはねられそうになったところをツクヨミに助けられます。


何をしても無駄だと観念して自宅に戻り、ようやく話を落ち着いて聞ける心境になります。昨日の無茶な命令(自分に惚れている巨乳の女の子が欲しい)をなんとしても果たしたいAIが、主人公の保存している画像を解析するなどありとあらゆる手を使って主人公好みの最高級ロボットを一晩で作り上げてここへやってきたことなどがツクヨミから語られました。なお主人公が昨日無制限オペレーターとして許可・登録されたのは、不正アクセスや間違いではなく正式なものとのことで、なぜ通ったのか(主人公がただの一般人なのか、それともC-AIがらみで何か秘密があるのか)は気になるところでした。ともかくこの美少女ロボットのツクヨミは主人公に甘えてもらうという命題を遂行すべく、以降主人公の部屋に居着くことになります。


能力的には申し分ないツクヨミですが、主人公の朝勃ちを知って健康なことだと喜んだり、巨乳を確かめてもらうべく朝食に精力剤を混ぜたりと、エロ絡みでは少し常識からズレたところがありコミカルで面白かったです。

学園の屋上で昼食を取ろうとすると…


翌日、学園に登校し、主人公が”桜木アカリ”というバーチャルアイドルにハマっているというのがあとに繋がってきました。


昼休み、ボッチな主人公が屋上で昼食を取ろうとすると、見知らぬ少女にいきなり銃口を向けられます。


先日のハッキングの件で自分を捕まえに来たのかととっさに警戒する主人公でしたが、よく話を聞いていくと違いまして、少女は自分の行くところに必ずいる主人公のことをストーカーと思い込んでいました。主人公から監視カメラの映像を見せられ、偶然昼食場所が被っただけで自分には興味が全くなくただの自意識過剰とわかると、ストーカー扱いしたことを素直に謝ってくれます。今後は昼食場所が被らないようにしようと連絡先を交換することになり、一風変わった形での出会いです。最初の緊迫感ある会話から次第にコミカルなノリになっていくのが面白いところでした。

美少女探偵に助けられる


放課後、主人公が帰り支度をしていると、クラスメイトの女がリップがなくなったと騒ぎだし、体育の授業中に抜け出して教室に別件で戻ってきた主人公に疑いの目が向けられます。無実を証明する材料がなくこのまま犯人にされそうな状況でしたが、見知らぬ少女(ラナ・リデル=ハート)が現れ、あっという間に情報を整理し、真相(他生徒がうっかりぶつかって落とし、誤って他生徒の机に入れた)が明かされて事なきを得ました。


空き教室に連れていかれて2人きりになったあと、探偵少女は主人公にベタベタいちゃいちゃしてきます。ラナによると昔親しくしていたとのことですが、主人公は名前に全く心当たりなしでした。少女のベタつき具合からすると、主人公が会ったことすら覚えていないというのは少し不自然で、理由が少し気になるところでした。

ツクヨミがお出迎え


帰宅するとツクヨミが裸エプロンで待ち構えていまして、相変わらずエロ知識は偏っていました。突然のことに、主人公は興奮よりも驚き呆れ気味なリアクションです。選択肢でツクヨミを選んでみましたが、ヘタレで真面目な主人公に襲う勇気はありません。想定外の事態と落胆するツクヨミが可愛く表現されてますシーンでした。


夕食の準備ができていないということで、コンビニまで買い物に出かけることになり、すれ違った人にやけにじろじろと見られ、ツクヨミがロボットだと怪しまれているわけではなく格好が珍しい(アイドル衣装めいている)のが原因のようです。帰り道では主人公もツクヨミと並んで歩くことに少し慣れ、これはこれで悪くないかなとまんざらでもない様子です。


翌朝、お金はどうしているのかという話になり、技術的には残高改変程度のハッキングは楽々できる2人ですが、主人公は自分の目的はセキュリティを突破することであって破壊や盗みが目的ではないと力説し、このあたりはきっちりしている主人公でした。使っていなかった型落ちスマホを決済用に渡し、以降これでツクヨミを連絡を取り合います。

コスプレ衣装屋で霧香と遭遇


放課後、ツクヨミの普段着を買おうとショッピングモールへと向かうと、コスプレ衣装屋の前で霧香(先日屋上で知り合った少女)とばったり出くわします。コミカルな会話が繰り広げられたあと、この店に出入りしていることは隠したいらしく、誰にも言わないよう頼まれました。


選択肢はどちらを選んでもほぼ同展開で、コスプレ衣装を買っていたもののレイヤーではないという謎めいた答えが返ってきます(詳しい使い道は後ほど明かされました)。


別の店で無難な服を購入したあと、探偵少女のネコ探しに協力し(選択肢はどちらを選んでもほぼ同展開)、ツクヨミの能力のすごさが示されます(監視カメラの映像を瞬く間に解析し、ほんの数秒で居場所を割り出す)。空振りしまくりなエロ行動とのギャップが面白いところでした。

霧香の正体が明らかに


翌日朝、テニス部の部室の異変についてラナの調査に協力することになりました。犯人は学園内部の関係者だと目星を付け、夜に待ち伏せする約束をします。


昼休み、不自然に暗幕の張られた空き教室を見つけ、好奇心から鍵を開けて中を覗くと霧香(屋上で出会った少女)が踊っているところに出くわします。歌っていたのは主人公が愛してやまない”桜木アカリ”の曲でした。



“バーチャルアイドルをやっている”と聞いた主人公は、目の前にいるのが本人だとは気づかずアカリの良さを熱く語りまくり、聞いているうちに霧香は赤面しだします。最後は霧香は恥ずかしさに耐えきれず本人だと白状し、アカリ本人だとここで知ることになりました(バーチャルアイドルなため、知っているのは声だけで顔はわからなかった)。


彼女がアイドル活動を始めたきっかけ(ネット上で活動していたとある人物に憧れて始めた)については、後ほど改めて語られます。霧香(あかり)的には、自分のアイドル活動を面と向かって熱く褒められたのがかなり嬉しかった模様で、ここでこれまでは主人公に対して若干敵意も感じられましたが、ここで好意に変わった感がありました。


教室に戻ろうと廊下を歩いていると新キャラの神無月 愛彩梨(かんなづき あいり)に声をかけられ、この子もバーチャルアイドル活動をしており、アカリのことをライバル視していました。主人公としては今のところアカリ一筋で、このアイドルのことはよく知らず。


放課後の公園では、パソコンが故障して困っている女医さん(このシーンでは名前が???のままで出てきませんが、キャラ名は伊澄くろえ)と遭遇しました。原因はコンピューターウイルスで、主人公が難なく直します(このキャラは、体験版ではここのみの登場でした)。

ツクヨミがバッテリー切れに


ツクヨミから何の返事もないことを不思議に思いつつ自宅に戻ると、ツクヨミが固まっていました。脱がせて型番などを調べていき、該当するロボット用の充電器は数十万と高額でしたが、主人公は迷うことなく店へと向かって購入し、ツクヨミは無事復活です。主人公の焦り具合から、主人公にとってのツクヨミの存在感が大きくなっていることがうかがいしれました。


ツクヨミ的には、急ごしらえで作った為想定より早くバッテリー切れになってしまったとのことです(主人に余計な負担を掛けさせないよう、携帯用充電器で充電を試みたもののうまくいかなかった)。

夜の学園で犯人捜し


この日は色々あって忘れかけていましたが、部室の犯人捜しをラナから頼まれていました。夜に改めて学園へと向かい、ラナは相変わらず主人公にベタ惚れです。



犯人が来るまでロッカーにラナと2人で潜むことになり、体が密着します。選択肢はどちらを選んでもほぼ同展開ですが、嗅がないを選ぶとなんとかして自分の匂いを嗅がせようと巧みに説得してくる様子が見られました。そうこうしていると作戦通り犯人がやってきて、多少ピンチにはなりましたが一件落着です。

ラナの姉と鉢合わせ



帰り道で雨に降られ、ラナの家に行くことになります。実質一人暮らし(姉がいるもののの仕事が忙しくほとんど帰ってこない)と言う説明を受けて無警戒に浴室に入ろうとすると、タイミング悪く姉(ソフィア・リデル=ハート)が帰宅していて鉢合わせし、全裸を見てしまいます。


姉は幸いそれほどお怒りではなく、すんなり許してくれました。ラナと同様に姉の方も主人公を知っていましたが、主人公は覚えておらず。なおキャラ紹介を見るとAI関係の研究者ということで、主人公とのAI絡みの関係性が気になるところでした。

ツクヨミが学園へ


翌朝、一緒にいる時間が長い方が親しくなれるということに気づいたツクヨミが、自分も学園に通うと言い出します。管理AIということで戸籍改変はお手の物でした。ツクヨミの熱意に負け、主人公も承諾します。


怪しまれないかとドキドキしつつ登校すると、見知らぬ女に声をかけられ、生徒会長(黒鳳 玲音)でした。ツクヨミのことを怪しんでいる雰囲気ですが、ひとまずここでは何も起こらず。


クラスメイトに無難に挨拶を済ませたあと、昼休みの屋上で昼食を取っていると、かぶり防止で来ないはずの霧香がやってきて修羅場になりかけますが(ツクヨミのことを彼女だと勘違い)、ツクヨミが冷静に説明してくれて事なきを得ました。



放課後の教室では、いつものようにエロ化したツクヨミが制服を脱いで迫ってきます。困惑した主人公が壁際に追い詰められたところでラナが入ってきて修羅場になりかけますが、いつもの推理で正解(ツクヨミが一方的に迫っただけ)を導いてくれました。

姉妹が料理対決


再びラナの犬探しを手伝った後の帰り道、買い物帰りのソフィア(ラナの姉)と遭遇し、重い荷物を運ぶのを手伝うことになります。


ラナ宅ではどちらの料理が美味しいか選ぶことになり、主人公のリアクションからするとどちらも料理の腕は悪くないようです。

何者かがハッキングしてくる


翌朝、ツクヨミの様子がおかしく、今度はバッテリー切れではなく、C-AIに対してのハッキング対応でリソースを取られて動きが鈍っていました(C-AIはインフラなどを司っており、交通機関などが混乱状態)。




主人公のハッキングで攻撃元に迫っていきますが、あと一歩というところで逃げられてしまい、自宅も停電してしまいます(主人公の居場所が相手にある程度特定された模様)。


ハッキング処理に追われていたせいで学園に遅刻してしまい、言い訳に四苦八苦していると、なぜか生徒会長も同じように遅刻してきて、わざとらしく主人公と同じ言い訳をして助けてくれました(生徒会長の言い訳を通した手前、主人公だけを咎めるわけにはいかない)。


とはいえ無条件で味方なわけではなく、立ち入り禁止のはずの屋上で君を見たという報告があったと尋ねてきます。幸いここではそこまで追求はしてこず、すんなり引き下がってくれました。

霧香のストーカーを探す



昼休みの屋上では、霧香からストーカーについて相談され(何者かに尾け回されている気がする)、ここからしばらくはこのストーカーに対処することになります。


ツクヨミは積極的には関わらないという話をした後、教室を出たところで生徒会長と再び遭遇し、なにげないセリフですがこの後起こることからすると意味深いです。


監視カメラに犯人が映ることを期待して霧香と共に町を歩き、主人公はここではできない話だからと自宅に招きます。霧香は男の人の家に行くことに警戒しつつも、信じてほしいという主人公の説得に応じてくれました。


自宅PCを操作する様子を見た霧香は、ノラハム=主人公なことに気づいて驚きます。ノラハム(ネット上の伝説の義賊的存在)は霧香にとって昔から憧れで、アイドルを始めたきっかけにもなっていて、ここでより一層距離が縮まりました。


翌日、ファミレスに呼び出してストーカーにどう対処するかの相談です。霧香は告白でもされるのかと期待していたらしく、会話がズレているのが面白いところでした。




犯人を問い詰め、これでストーカーの件は一件落着です。事件解決の頃には霧香はすっかり主人公にベタ惚れ状態でした。

ハッキング事件の犯人捜し


少しわかりづらいですが、先日のハッキングの件と霧香ストーカーの件は別件です。


ツクヨミと協力してハッキングの犯人捜しにあたっていきます。翌日、ツクヨミと買い物にいくことになり、デート気分なツクヨミとほのぼのした雰囲気で進みましたが、突如主人公達に向かって車が突っ込んできました。ツクヨミがなんとか助けてくれましたが、一歩間違ったら死んでおり、緊迫感あるシーンでした。


自宅に戻って状況整理をしたあと、夜、主人公が1人で性欲処理をしていることがツクヨミにバレていました。


選択肢で申し出に応じると、ようやくツクヨミとのエロ展開で、手と舌で熱心に奉仕してくれます。一方断った場合、何事もなく話が進みました。


週明けの放課後、生徒会長がハッキング絡みで本性を現す、というところで体験版のストーリーは終了です。

エロシーン紹介

エロシーンはタイトル画面から行けまして、6ヒロイン各1ずつ見られます。ツクヨミやラナといった主人公にベタ惚れ勢のほか、生徒会長やソフィアのエロシーンもありました(なお公園にいた女医さんは、少なくとも体験版ではエロシーンはなしでした)。


ツクヨミとは教室でバックでのハメ、スリルを味わいます。奥手なところがあった体験版ストーリーとは違って主人公は積極的でした。なお肉体的には普通の人間女と変わりないようです。


ラナは騎乗位で攻めてきますが、こちらも主人公はHに乗り気で、ラブラブ感があります絡みでした。


霧香とのHもラブラブ系で、恋人同士感がいい具合に出てました。


主人公に対して若干とげとげしかった生徒会長との絡みは上3人とは違った雰囲気で、Hの最中もツン気味でした。処女だと証明するべくエロ展開になったようで、主人公が翻弄される女性上位エロでした。


ソフィア(ラナの姉)との絡みは、ソフィアの誘惑に主人公が乗ってのエロ展開です。年の割に意外にも処女で、主人公が積極的にリードしての純愛エロでした。


ライバルアイドルの愛彩梨のエロシーンもありました。体験版ストーリーではあまり親密とはいえなかったのでどうしてこういう展開になったのかは想像しにくかったですが、絡みの雰囲気はラブラブでした。

感想まとめ

面白い設定がうまく話にまとまっており、キャラもツクヨミや生徒会長など個性豊かでした。話のテンポもよく楽しく読めまして、何気ないシーンがあとに繋がってくるのが面白いところでした。なお近未来の話ですが、同じ近未来ものの「景の海のアペイリア」などと比べると技術的な難しい話はそれほどなく、サクサク読み進められました。

システム的にはオーソドックスなノベルゲーで、変わった要素は特になしでした。選択肢はそこそこ多く、エロ絡みの重要な選択でアイコンが出るのが親切でよかったです。

エロシーンはストーリー中に1つ、タイトルから6つ見られました。ベタ惚れなキャラが多いですが、生徒会長のように素直ではないキャラもおり、バラエティーに富んでいて見応えありました。


神様のような君へ [Cube]