女装主人公エロゲ「乙女が結ぶ月夜の煌めき」(ensemble)体験版感想

乙女が結ぶ月夜の煌めき
乙女が結ぶ月夜の煌めき [ensemble]
ensembleさんの新作で、女装主人公ものの人気シリーズ最新作です。体験版ではお嬢様学園に入ることになり生活になじんでいく冒頭部分をプレイできました(本番シーンなどエロ絡みはなし)。本編は11/30発売予定です。
主人公、結城冬弥は一角の財閥である四條家のお屋敷で働く使用人。
財閥の一人娘で自由奔放な四條蘭のお世話兼お目付け役として日々行動を共にしていた。

そんなある日、蘭が明月女学園に短期転入するという報せが入る。
その学園は教職員に至るまで女性で構成された男子禁制のお嬢様学園で、
従者とはいえ男性がおいそれと入ることはできない場所であった。

「それでは転入が終わるまで、僕は別の仕事をするんですね」
「……何を言っているの? あなたも来るのよ」

オープニング


今回の主人公は、名家のお嬢様に仕える給仕的存在の少年です(ボイスあり)。過去作同様、中性的な雰囲気の美少年でした。


いきなり見せられたのはアイドル風のドレス少女画像で、お嬢様のものかと思いきや、主人公のものでした(=既に女装経験済み状態で始まる)。自由奔放なお嬢様のわがままに振り回されている日々で、記念式典に出るのが面倒と、このような格好をさせられ、歌まで歌わされたという状況です。とはいえ主人公に嫌々感はなく、楽しく忠実に尽くしているという印象でした。

お嬢様は理科・数学は得意なものの、国語は苦手で、面倒なことは極力人に任せたい性格でした。お嬢様学園への転校が告げられ(家同士のつながりで行かざるを得ない)、主人公も従者として一緒に編入することになります。ドレス動画を見た理事長が気に入ったらしく、つじつまを合わせるために主人公も行かざるを得ません。そんな感じで、女装して女学園でお嬢様と共に生活を送ることになります。

女装姿へ緊張気味に学園へ


場面変わって学園の生徒会室で、上品な雰囲気の2人がお茶を楽しんでます。学生会役員な冷泉雫音に、能見彩春がメイドとして仕えているという関係です。


登校シーンでは、主人公が自分の制服姿に恥ずかしがる様子が可愛く描かれてました。


2人で話していると、新キャラが声をかけてきます。名前は篠森涼花で、生徒会の副会長を務めてます。



生徒会室に案内され、お嬢様はこういった場所に慣れた様子ですが、庶民な主人公は緊張しまくりです。


近々行われる”お披露目会”というのが重要イベントでした。(今回の体験版はこれに向けた準備が話の主になります)

家庭科部の部長と知り合いに


庭を歩いていると新キャラ(藤咲渚)が登場で、


バラのとげで制服が破れてしまい、直すために脱ぐ羽目になり、早くもピンチです。結局脱がずに直すことが可能で、蘭お嬢様にからかわれていただけでした。


渚が属してます家庭科部は衣装製作、料理、庭の整備と多忙です。あとは”ブライト”(エスカレーター組・金持ち)と”クレセント”(途中編入組・庶民)は微妙な関係で(なおこのキャラはクレセント)、体験版ではこれが主テーマになりました。


夕食を終えて部屋に戻るころにはだいぶ制服姿にも慣れてます。一方蘭お嬢様は学園で何か調べたいことがありそうな雰囲気です。

お嬢様と入れ替って授業に参加


翌日から授業に参加です。化学の授業では蘭お嬢様が才能を発揮し、早くもクラスメイト達に一目置かれます。


一方お嬢様が苦手な音楽の授業は、主人公が身代わりにさせられました(ウィッグを交換し、主人公がお嬢様になりすまして授業に参加) 。


いるべき主人公はどこにいったのかと思いつつ読み進めると、蘭お嬢様がピンク髪になり主人公として振る舞ってました。お嬢様は相当下手な歌を披露し、主人公は歌が下手な面白キャラ的に認識されてしまいます(ただ暗さはなく、雰囲気は明るくコミカルでした)。ビジュアル的には、キラキラ輝いている椎茸目がいい効果が出てました(一目で中身がお嬢様だとわかる)。

寮の皆と打ち解ける


翌日、庭の手入れを手伝うことになります。力仕事が得意なことがバレていて、男装したら似合いそうという話になりました。男装の話題をわざわざ出すあたり、お嬢様的には秘密がもしバレてもそれはそれで面白そう程度と思っていそうです(慌てる主人公を見て楽しんでいる感あり)。


蘭お嬢様と佐倉こころ(家庭科部の部員)が動画で盛り上がっていて、この下りはあとにつながってきました。


そんな感じで数日経過し、寮の皆が歓迎パーティを開催してくれます。他女子達は男性との接点が少なく、共学に通っていたお嬢様は質問攻めに遭います。


和やかな雰囲気で会話が進んでいましたが、”ルナ”やブライト・クレセントの話題になると、場の雰囲気が緊迫したものになります。寮の4人で言うと、雫音と涼花がブライト、渚とこころがクレセントです。


お嬢様は動画生放送を他生徒と見に行き、主人公の部屋に皆がやってきます。ここで”ルナ”について説明してくれ、最優秀学生に与えられる称号とのことです。これが発表されるのが、冒頭の生徒会室シーンで話題に出ました”お披露目会”でした。


理事長も登場し、学園理事長というと老人なパターンが多いですが、若い女性でした。蘭と仲よさげですが、学生会役員な冷泉雫音の方の母親です。

女学園になじんでいく


翌日、副会長が女生徒に詰め寄られているところに遭遇します。学生会がブライトだけで占められてるのはおかしいとはっきり言っており、険悪な雰囲気です。


家庭科室では、踊っている少女の動画を見せられます。誰かに似ているような感があり、これについては読み進めていくとだんだん明らかになりました。



深夜、いつもと違う時間に1人でお風呂へと入ると(普段は特例で早朝に利用させてもらっている)、誰かが入ってきて女装もの定番のピンチシチュです。さほど接近はされず、男バレは避けられました。

ブライトとクレセント


書道の授業で入れ替わると、蘭お嬢様は書道ではなかなか目にしない自由すぎる題で書いています。


正体がバレるのを危惧する主人公はすぐに部屋に戻ろうとするものの、食事の誘いを断れず、入れ替わったまま食堂へと向かうハメになります。ここで2人の好物の違い(それぞれ好みに応じた別メニューを用意してくれた)がネックになりましたが、主人公がうまく機転を利かせて乗り切り、


お披露目会についての相談がこのシーンの本題です。


理科の実験室へと向かい、空いている席に何気なく座ろうとすると、場の空気が気まずいものに変わりました。どうやら暗黙の了解で、身分ごとに座る位置が決まっているようです(ブライトとクレセントで分けられている)。


そのあたりを悩む主人公をよそに、お嬢様は実験が楽しかったと上機嫌です。なんとか両者が仲良くやれないものだろうかと理想論を言う主人公に対し、お嬢様は世の中そういうものだという現実主義な反応でした。とはいえ主人公のやりたいことには協力してくれます。


その後主人公が色々頑張っていくと、あなたたちのおかげで学内の雰囲気が変わったと、生徒会に誘われます(ブライトとクレセントの関係改善に力を貸して欲しい)。


寮に戻ったところで選択肢です。シーン後そのまま話が続いていくので、セーブしてから選択すると効率いいです(セーブデータ名は”思いを巡らす。色々としたいこともあるが…”)。



片付けをするを選ぶと、自分の格好をしているお嬢様と遭遇しました(=同じ格好の少女が2人)。練習と称してそのまま掃除し、最初はうまくいかないですが、要領のいいお嬢様ということで、しばらくやっているとうまくこなせるようになります。


結局そのまま夜まで格好そのままで、普段の働きぶりを褒めてくれました。



“そう言えば、雫音さんにお茶に誘われていたっけ”を選ぶと、雫音さんのスケールの大きい金持ち具合がたっぷりと描写されました。


“渚さんに日頃のお礼をしよう”は、家庭科部の渚さんと交流を深めます。


このキャラは体重を気にしていて、運動につき合うことになりました。ストレッチで体が密着し、珍しく主人公の全身姿が描写されます。


“庭園のお茶会に参加する”は、涼花の巨乳具合が表現されてました。


“街に買い出しに出るか”は、買い物に来ていたこころと遭遇します(こころが主人公を見つける)。


商店街で買い物をするなどこのキャラは庶民派で、主人公と気が合うところがありました。


服屋で女物の服を買うことになり、恥ずかしがる主人公が可愛く描写されてます。(分岐ここまで)


5択でどれを選んでもここに合流してきまして、生徒会室へと向かいます。珍しく従者2人だけになり、普段はできない会話ができました。


選択肢、学生会に入るか否かもセーブしておくといいです。

学生会に協力した場合


入った場合、今まで同様、学内の対立関係をなんとかするべく知恵を絞ります。ブライトにはお高くとまっているところがあるのではとお嬢様が指摘し、


2日目を、クレセントも含めた皆に開放することを提案します。


再び選択肢が出まして、雫音か涼花かの選択です。



雫音を選んだ場合、雫音に付き添って学内で情報集めをします。クレセントを捕まえて不満ごとを聞き出そうとするものの、有名人なお嬢様の問いに正直に答える生徒もおらず、なかなかうまくいかず。皆に嫌われているのではと落ち込んでしまいました。


理事長が詰め寄られているところに遭遇し、食堂の良い席をブライトが占領していることにクレセントの生徒が不満顔です。話をよく聞くと揉めだしたのは最近とのことで、誰かが裏で暗躍しているような雰囲気です。


互いのことをよく知るためと称して蘭お嬢様が従者交換を提案し、ついでにお嬢様の思いつきで主従も入れ替え、というところで体験版のストーリーは終了です。


一方”多忙な涼花様のサポートとして働く”を選んだ場合、まずは家庭科部の2人から話を聞き、クレセントの皆が参加してくれるように準備を進めていきます。


涼花の部屋に招かれ、涼花自身がどうしたいのか直球で尋ねます。どうやら積極的に動くのは苦手な性格のようです。


その後も部屋に通うもののなかなかいい案は出ず、女同士だと思っている涼花にあやされます。


蘭も2人をサポートしてくれました。


アイデア出しが思うように進まず疲れている態度がつい出てしまい、肩を揉まれることになり、


部屋に戻ると、蘭様が不機嫌かと思いきや、2人の中をからかうようなところがありました。

学生会の誘いを断った場合



学生会に入らなかった場合は、家庭科室で相談し合います(クレセント側について関係改善を図っていくという展開)。ブライトに気後れして腰が引け気味な2人に、お披露目会に参加してみないかと提案します。


渚/こころの選択肢があり、渚の場合、寮の洗濯機が壊れて困った状況になります。


渚の部屋に招かれ、下着話になって困っていると、蘭様が助けに来てくれました。


蘭様と入れ替わって食堂へと向かうと、ブライトとクレセントが列の順番を巡って揉めてます。渚の説得で争いは収まりました。


主人公達の仲介で生徒会の仕事を手伝うことになります。この展開の場合も、ブライトとクレセントの関係改善は簡単にはいかなそうです。


こころの場合、家庭科室でまったりカードゲームしたあと、解決のヒントを探るべく学園巡りをします。蘭お嬢様は動画をただ興味本位で見ているだけでなく、何か気になる点があるようです。



お嬢様が見ていた動画をこころが目にすると明らかに動揺し、正体がバレバレですが、動画にさほど興味のない主人公はそのあたり気づいていない様子です。この動画絡みで本編でどう展開していくのか気になるところでした。

感想まとめ

キャラクター的には、誰に遠慮することもなく自由に振る舞う蘭お嬢様がいいキャラで面白かったです。主人公もほどよい恥ずかしがり具合ないい女装主人公で、お嬢様に振り回される様子がお似合い感ありました。他もネットアイドル(ユーチューバー的存在)として活躍していると思われるこころなど、それぞれ個性的ないいキャラ設定になってました。

話の雰囲気は基本コメディでしたが、ブライトとクレセント(金持ちお嬢様と庶民)やルナ絡みなどシリアスなシーンも時々ありました。お嬢様サイドに今のところ嫌な性格のキャラはおらず、面白く読み進められました。分岐は結果がすぐわかるシンプルな分岐で、セーブロードで簡単に埋められました。

エロシーンについては、今回の体験版ではない模様です。(お風呂でピンチになるシーンで、2人の裸が少し見られた程度)

乙女が結ぶ月夜の煌めき
乙女が結ぶ月夜の煌めき [ensemble]