眠れぬ羊と孤独な狼 [クロックアップ]
クロックアップさんの新作で、歌舞伎町が舞台のハードボイルド系作品です。体験版では主人公とあざみが関係を結ぶまでの経緯が描写されました(Hシーン4つあり)。本編は2017/12/22発売予定です。追記:12/22に発売になりました。
DMM販売ページ 8,424円
新宿、歌舞伎町。
慢性的な不眠症に苦しむ‘俺’は、ラブホテルの住み込み清掃員として働きながら、無気力な日々を送っていた。
‘俺’にとって安眠を得る唯一の方法は、人を殺すこと。
そのために『暴力団の高級幹部・東儀衛子飼いの殺し屋』という裏の顔を持ち、
おこぼれのように時折与えられる殺しの仕事で、なんとか眠りにありついてきた。
危うい綱渡りの日々ではあるが、それでも安定した、平穏な毎日。
そんなある日、‘俺’はデリヘル嬢・あざみと出会う。
初回起動時には↑のような設定画面が出まして、デフォルトでグロフィルターがオンになってます。今回は変えずにそのままでプレイしました。プレイヤーの好みに応じた表示にできるのはありがたかったです。なおこの変更はコンフィグであとからいつでも変えられます。
本作はきらびやかな歓楽街(新宿歌舞伎町)が舞台で、殺人や暴力団がテーマでした。エロゲでは珍しい設定です。
主人公は表向きはラブホテルの清掃員です。住み込みで働いており、部屋の一つを自室として使わせてもらってます。
デリヘル嬢と思われる女とすれ違うと、なぜか膝が震えます。本人は気づいてませんでしたが、本能的に危機を察したのかもしれません。なおこの女が本作のメインヒロインで殺人鬼のあざみです。
ホテルを出て町を歩くと、顔なじみのホストと出くわします(右側が主人公)。普通の世間話かと思いきや、突然主人公が手刀して倒してしまいます(そのまま死んだ模様)。無差別にやったわけではなく、借金取り立てから逃げた事への報復でした(ボスからの命令で、死亡保険金で借金を回収)。
この命令をしてきたのが主人公の親玉的な、暴力団幹部の東儀 衛(とうぎ まもる)です。主人公の裏の顔は、暴力団から仕事を流してもらっている殺し屋でした。
場面変わってホテルの一室で、あざみ(先日すれ違ったデリヘル女)が客の相手をしてます。客は相当な自己中でルール無視し放題ですが、あざみは要望に応えていき、緊縛バイブ責めされます。風俗嬢を見下す理不尽な罵倒などをぐっと耐えるものの、
終わったあとにあざみの荷物を漁って金を取ろうとしたところ(俺が有効に使ってやると言い放つ)でさすがに堪忍袋の緒が切れ、男を惨殺します。あざみ的には、”悪い人”は殺しても構わないという信条があるようでした。
場面変わって繁華街で、主人公が刑事(仁礼 春彦)と遭遇します。最初は穏便に声をかけてくるものの、主人公が急いでいるのでと逃げようとすると、公務執行妨害と称して強引な手段に出てきました。主人公は格闘技に精通しているようでしたが、この刑事には全く歯が立たず。何か重犯罪を犯しているだろう、正直に言えとボコってきます。なお先日主人公がやった殺人行為については知らないようでした。
刑事の理不尽な暴力になんとか耐えていると女(鵜飼 紗雪)が通りかかり、この女も警察官でした。こちらは歌舞伎町の担当ということで、主人公と顔なじみです。主人公の人脈の広さが功を奏し、男刑事は去っていきます。が、タダで助けてくれたわけではなく、しっかり万札を取られました。主人公の素性をこの女刑事も怪しむものの、深くは突っ込まれず。
ホテルに戻ると、先ほどあざみがやった殺しが気づかれてました。ただ警察ではなく暴力団が呼ばれてます(デリヘルは暴力団が関係深く、警察に介入されると面倒なことになるため)。死体を見た主人公は、あざみがやったとは思いもせず、あざみの死体がないのを見て難を逃れたか拉致されたものと判断します。
親玉に呼び出され、暴力団事務所へ向かいます。死体の処理だけでなく、犯人捜しまで頼まれてしまいました。人捜しは自分の範疇ではないと断ろうとするものの、この男に切られると仕事がなくなるということもあり、引き受けるハメになります。
続くシーンは死体処理男の孟風達(マウ フォンダー)視点で、主人公からの電話を受けているという状況です。これで死体の件は無事に解決と思いきや、会話を先ほどの女刑事にばっちり聞かれてました。男は口が軽く、ホテルの部屋番号から今の通話相手が主人公だったことまで洗いざらい話してしまいます。
場面変わって主人公の自室で、主人公はなんとかして眠ろうとしますが、嫌な予感が消えず、いっこうに眠れません。睡眠薬を飲むものの、体が受け付けず吐いてしまいます。これも全部殺人犯のせいだと憎しみを募らせます。
翌朝、てっきり警察沙汰になっているかと思いきや、電話で頼んでおいた死体処理チームがやってきて死体の処理を始めました。街も何ら変わりはなく、いつもと同じ日常が流れてます。
まずは手がかりを求め、デリヘルの事務所に出向きます。あざみは入ったばかりの新人で、連絡が取れなくなっているということです。死体のあった状況を整理するうち、次第に違和感を覚え始めます。
ここでデリヘル店長と執事風の男について長めの説明が入ります。二人は見かけによらず、かつては最前線で暴れ回っていた大物ギャングで、主人公とも殺し合いのバトルをしたことがありました。なおこういった説明長セリフは画面全体を使って表示され、読みやすくてありがたかったです。
場所を変えて飲み屋へ向かい、デリヘル店員の女達と会話しているうち、あざみを見かけたという情報が出てきます。すれ違いざまにぶつかったバッグに固いものが入っていたという話を聞いても、あざみが殺したとはまだ気づかず。
場面変わって暴力団事務所で、先日の女刑事が男に情報提供してます。男は主人公の親玉ではなく、対立関係にある組の男でした。女は情報を売りつけて200万得ます。女はホストにハマっているらしく、金が必要でした。
それだけでは終わらず、男はパイズリを要求します。現役刑事がこんなことをやっているのをバラされるわけにはいかず、また他にこの情報を買ってくれる相手もいそうになく、渋々従います。パイズリしつつ全力で睨み付け、悔しさがにじみ出たいい表情でした。
行為はさらに続き、今度は背面座位で、男勝りな性格がうまく描写されてますテキストでした。声の演技もよかったです(CV:紅乃れんさん)。
視点戻って主人公で、あざみを探して夜の街を歩き回ってます。写真を見せつつ地道に聞き込みするものの、なかなか手がかりは得られず。しゃがみ込んでいると、少女が優しく声をかけてきました。あざみのことは知らず、世間話だけで別れます。
続いてあざみを知っているという男が声をかけてきますが、案内された先にあざみの姿はなく、騙された事に気づきます。金を出せと男達に襲われ、殺すのはたやすいものの、先日の刑事に見つかるのを恐れた主人公は手が出せず。
なんとか耐えていると、探していたあざみが向こうから現れました。ためらうことなく男達をあっさり殺してしまい、命乞いする男も容赦なく笑顔で惨殺してしまいます。ここでようやく、先日の殺しの犯人があざみであったことに気づきました。
3人を殺し終わったあと、今度は主人公を口止めに殺そうとしてきます。とりあえず逃げることには成功するものの、ホテルで寝たらその間に殺されるのは目に見えてました。安眠するため、逃げずに戦うことを決意します。
あざみとの近接戦になり、主人公はあざみの攻撃を必死にかわし続けます。が、いつまでも続けられるものでもなく、次第に消耗してきました。攻撃に出てナイフを弾き飛ばすことには成功するものの、殺しの達人なあざみからすると、ナイフがなくても素手で十分でした。
あざみに上に乗られて絶体絶命な状況で、こんなところで死にたくないと強く願うと、本能からか激しく勃起していました。あざみもこれには困惑し、殺そうとする手が止まります。
一瞬できた隙を逃さず反撃に転じ、一気に押し倒します。主人公の命がけの激しいピストンが功を奏したのか、女は抵抗はせず身を任せて喘ぎまくりました。
女は味わったことのない快感を得られ、思わず男に抱きつき、あれだけあった殺意もいつの間にか消えてます。
場面変わってガード下で、車椅子の不気味な女が男に声をかけ、いきなり惨殺します。が、無差別に殺しているわけではなく(たまたま居合わせた無関係な男は殺さずに見逃す)、何か目的があるようでした。体験版はここで終わりです。
まとめ:
アンダーグラウンド・ハードボイルドな空気感がテキスト・ビジュアル両方でバッチリ表現されていて、いい雰囲気が出てました。テキストもテンポがよく、(昏式龍也さんのlight作品と比べると)いわゆる中二病感は抑えめで、読みやすかったです。 キャラ的にも、平然と惨殺するあざみ、暴力団とつながっている美人警官など個性豊かな面々が出てきました。
システム的にはオーソドックスなノベルゲームで、体験版の範囲では選択肢はなしでした。設定は非常に細かく、グロフィルターも完備されてます。デフォルトの場合、血・グロ・スカ絡みで気になるシーンは特になく(血が出るのはラストの車椅子女のシーンくらい)、フィルターがしっかりうまく機能してました。
エロシーンはあざみが2つと女刑事が2つ見られ、いずれも密度が濃い内容になってました。特に女刑事の方が、女の屈辱感がうまく出ていて印象に残りました。
眠れぬ羊と孤独な狼 [クロックアップ]
・主な過去作品
Maggot baits
一度はゴーストタウン化した旧架上市だったが、犯罪者や不法滞在の外国人、娑婆では生きていけなくなった多重債務者などが逃げこんで住みつき、
更にそれらを食い物とするヤクザやイリーガルな商売人、売春婦なども流入。
数年をかけて15万人ほどが非公式に存在する治外法権都市となった「邪法街」で、
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euphoria
その檻は、地獄か楽園か。目を覚ますと、見覚えのない白い部屋にいた――
白い密室に閉じ込められたのは、主人公・高遠恵輔と6人のヒロインたち。
幼なじみの帆刈叶、クラス委員長の安藤都子、後輩の蒔羽梨香、英語教師の葵菜月と、同学年の白夜凛音、そしてクラスメイトの真中合歓。
異常な状況に混乱する彼らに、突如として ‘謎の声’ が告げる。
フラテルニテ
強姦された少女は救いを求め、家族と共に新しい街に移住する。
姉のために移住した街でとある少女に出会い、
仄かな恋の予感を覚えた少年は、
怪しげな団体に属する少女と姉を救いたいと願う。
夏ノ鎖
ずっと思い描いていたことを、今こそ実行する。計画は完璧だ。
あとは、この計画の中心にハメ込むに相応しい女を選ぶだけ――。
誰でもいい。けれど、つまらない女でない方がいい。
そう、たとえば……前を歩く、あの長い黒髪の女とか。