「夜巡る、ボクらの迷子教室」(サモエドスマイル)Hシーン体験版感想

夜巡る、ボクらの迷子教室

夜巡る、ボクらの迷子教室 [SAMOYED SMILE]

11/24発売予定の新作エロゲで、教師な主人公が3人の生徒を卒業させるべく奮闘していくという作品です。追加で”Hシーン体験版”が出ていたので早速プレイしてみました。

追記:11/24に発売になりました。
DMM販売ページ 9,504円

体験版ダウンロードはこちら
夜巡る、ボクらの迷子教室 [SAMOYED SMILE]
体験版1の感想はこちら
「夜巡る、ボクらの迷子教室」(SAMOYED SMILE)体験版感想
夜間学校「藤原学園」――そこは、レールを外れ、ドロップアウトした生徒が集う場所。
そして亡き母親が残した思い出の場所……
教壇に立つ主人公と向き合うのは、たった3名の生徒と、その中の1人の娘である少女。
彼女達は「卒業」というゼロスタートを目指し、彼は手にすることが出来なかったものを求めていく。

今回の”Hシーン体験版”は、”体験版”にHシーンなどを足したものです(=いまからやる場合は”Hシーン体験版”だけダウンロードすればOK)。Hシーンだけ見たい場合は、タイトル画面右下の”HAYATE”などを選ぶと見られます。


ストーリーの方もかなり追加があり、きなとの図書館デートのあとさらに話が続きました。まずはりことの会話で、手のかからないいい子ですが、自分がもっと頑張ってお母さんを支えないとと無理しすぎているところがありました(時々限界に来て体調を崩している模様)。


コンビニで生徒達におごるシーンではそれぞれの好みや性格が描写され、和む雰囲気でした。


続いてはやてが働いているコンビニへ、様子を見に行ってみます。問題なく普通に接客しているものの、主人公がいるのに気づいたとたん態度が露骨にツンツンしたものに一変し、何も知らない客を怯えさせてしまいます。感情がわかりやすい可愛い反応で、ここも和むコミカルなシーンでした。



授業中、主人公の生活についての話になります。はやてとの共同生活のことを皆に言うわけにもいかず、犬を飼っているととっさに嘘をつくハメになりました。嘘と知らずにどんな犬なのかと食いついてくるきなと、メス犬扱いされて腹を立てつつも怒るに怒れずこらえるはやての対比が面白く描かれてました。


きなの現在の学力はりこより下らしく、きな本人もそれに気づいて焦ります。(ただ悲壮感はなく、雰囲気は軽いノリ)


はやては愛情に飢えているところがあり、私のことも褒めてよと感情を爆発させてきます。りこ・きなと違って成績がよくて放っておいても支障ない分、後回しになりがちで、主人公もそれを反省します。


お詫びに何か買っていってやるかと和菓子屋に寄ると、きなが働いている店でした(実家が和菓子屋)。きなは相当動物好きらしく、先日の犬話をしっかり覚えてました。主人公的にも今さら飼っているのが犬ではなくはやてとは言えず、なんとかごまかしてうまく話を合わせます。



なおたまに出る吹き出しをクリックすると、内心どう思っているかが表示されました。


デート風の雰囲気で和やかに会話が進んでいましたが、服についた虫を取ってあげようとしたところで様子が一変し、尋常じゃない怯え方をし出します。このシーンは重苦しいシリアスな雰囲気でした。


場面変わってきなの部屋で、思い詰めた表情で一心不乱にぬいぐるみを突き刺してます。詳しいところはまだわかりませんが、何か復讐・見返したい思いがこのキャラの核にあるようです。


続いて遠足に行ってみたいというりこの話から、課外授業として天体観測することになり、許可取り・機器準備を進めます。


管理人との何気ない会話から昔の教師生活を思い出してしまい、1人で鬱になっていると、きなに見つかってしまいました。こんな姿を見られたくないとごまかそうとするものの、異変を見抜かれており、優しく声をかけてくれます。悩み事がある者同士、通じるものがあるのかもしれません。この主人公は悩みを自分1人で抱え込む傾向にあったので、ここで人に打ち明けられたのは大きな進歩に感じました。


準備をしていく段階で、母親のことが少し明かされ、生徒思いの立派な教師だった様子が描写されます。ただ母親のような立派な教師にならなければという思いが、過度にプレッシャーになっている感がありました。


準備はうまくいき、いよいよ天体観察当日です。天候もよく、月を見て皆で盛り上がります。


終わってほっとしたところで、きながさらりと物騒なことを口にします。きなの悩みの詳細はまだわからないものの、このまま放っておくとそのうちあっさり自殺してしまいそうなところがありました。


そんな感じで天体観察を乗り切りますが、ストレスと疲労が蓄積+天体観察で冷えたのがたたったのか、主人公が体調を崩して倒れてしまいます。幸い帰宅したはやてが見つけてくれ、慌てつつもしっかり対応してくれました。


原因は過労による胃腸炎で、そこまで重病ではなかったですが、皆に助けを求めたことではやてとの同棲・居候がバレてしまいました。とはいえ普通の教師とは状況が違うので、クビにされたりということはなさそうです。皆も怒ったり軽蔑したりはせず、意外とすんなり受け入れてくれました。


主人公にいいものを食べさせるべく、4人が鍋の準備をしてくれます。寝ている主人公の横で噂話を始め、主人公が何かに悩んでいるのが見抜かれてました。


自分含めて皆で逃げずに頑張っていこうと真面目な話をし、”Hシーン体験版”のストーリーはここで終わりです。生徒を救うだけでなく自分も生徒に救われる、お互い助け合って成長していくというのが本作のテーマなように感じました。



エロシーンははやて、きな、りこが各1でした。はやてとは風呂での絡みで、不安定な精神状態の主人公をはやてが優しく受け止めてくれます。進むにつれて行為が激しくなっていき、濃厚に求め合う様子がうまく描写されてました。


きなは麩菓子屋の店員姿での絡みで、こちらは双方正常・健全な精神状態でのラブラブいちゃいちゃです。主人公側がリードしての言葉責めなどでした。


りこは全裸でのバックでした。なお相手はりこ1人のみで、母親は出てこず。


まとめ:
展開的には、時々ある深刻な雰囲気のシーンと、くすりと笑えるコミカルなシーン(犬絡みなど)がうまくバランスが取れていて、重苦しくなることなく読み進められました。

それぞれの抱える悩みについては、体験版1ではあまり出てこなかった悩みの真相が少しずつ明らかになってきました。謎を一気に明かさず、想像する余地を与えながら少しずつ謎を明らかにしていくうまい展開の仕方でした。

エロシーンは3つで、個人的にははやてとのHの濃厚さが印象に残りました。テキストの他、声の演技もよかったです(CV:月野きいろさん)。


夜巡る、ボクらの迷子教室 [サモエドスマイル]