厨二姫の帝国 [ウシミツソフト]
ウシミツソフトさんのデビュー作で、男主人公が異世界人たちの住むマンションの管理人を引き受けるハメになるという作品です。体験版では冒頭部(マンションの管理人を引き受けるに至るまで)をプレイできました(エロシーン1つあり)。
本編は2018/02/23発売予定で、既にマスターアップ済みとのことです(なお何度か発売延期になってます作品で、元々は2015年10月発売予定でした)。
体験版ダウンロードはこちら[Holyseal ~聖封~] ミラー/転載 ≫ ウシミツソフト ≫ 厨二姫の帝国
23区のガラパゴス、都民のふるさとなどと呼ばれる下町の一画。
城のようにそびえる超高層ビル群をバックに建つ、
城のようなラブホテルを魔改造したワケあり物件に、
異世界の姫を自称する一味が住み着いた。―― 自称・異世界の姫 こと 廃人ゲーマー。
―― 自称・姫の守護騎士 こと 甲冑姿のラノベ作家。
―― 自称・専属メイド こと メイドカフェ店員。ワケあり物件の管理を祖母から引き継いだ主人公は、
胡散臭さ漂う一行と賃貸契約を結んだことにより、
姫と契約を交わした 勇者 に仕立て上げられてしまう。
そして、自称・現代に転生せし錬金術師 こと 幼なじみ とも類が友を呼ぶ、
もとい、運命に導かれるように再開を果たした主人公を、
厨二的ギゴゴな日常が待ち受けるのだった――
ヒロインたちとの出会い
本作はセリフと主人公の心の声主体で話が進み、状況説明は少なめでした。↓などでストーリー・キャラ設定を一読してから読み始めると、話を理解しやすいかと思います。
ウシミツソフト オフィシャル ウェブ サイト
厨二姫の帝国 (ウシミツソフト) – Getchu.com
中世風の城から始まりますが、ここは主人公の祖母が所有するマンションで、本作の舞台は現代世界です。入居者3人から家賃を取り立てるべく、様子を見に行くという状況です(↑の清楚系キャラは主人公の妄想)。
駄菓子屋前のシーンは回想で、主人公がマンション管理を任された状況が描写されてます。可愛い女の子がいるよと釣られて引き受けてしまい、軽めでお調子者というノリの主人公です。
最初に出てきたのは甲冑姿の女騎士(名前はステラ)です。この女を初めとしてヒロイン3人は、異世界からやってきてますが、主人公はそこまで考えが及ばず、コスプレ・なりきりなのだと勝手に理解して話を合わせます(芝居に付き合っているつもり)。一方女はいたって真面目ですが、実戦経験はないらしく、剣をいざ抜いても何もできずじまいでした。なおこの騎士は、後ほど出てくる姫の従者です。
気を失い、気がつくとエルフ耳女がそばにいました。料理担当のメイドで、名前はラグナセカです。主人公は女の子達が異世界から来た事をまだ認識できず、外国人なのだと自分を納得させます。
場面変わって薄暗い部屋にお姫様がいます。早くも現代世界に慣れ、ネットゲームの廃人と化してます(課金しまくっている)。やっているゲームはランキングが重要なようで、声をかけたタイミングが悪かったのか、お前のせいで負けたと怒られてしまいました。
家賃を回収
祖母から電話が入り、マンションの状況や所有権などをここで確認します。所有者不明で荒れ果てていた建物を彼女たちが直して住めるようにしており、内装が中世風なのはこれが理由でした(建物の状態が良くなったところで祖母が購入)。働きぶりを考えるとタダで住まわせてもよさそうなものですが、姫も自分たちが家賃無払いなことに気づき、無法者になるのは本意ではないと、払うことにすんなり同意してくれました。
とはいえ払う金が手持ちになく、ここからしばらくは金をどうしたものかと皆で策を練ります。
姫から改めてじっくり話を聞いていき、ネトゲで使う金を稼いでいるという”ゲーム”を見せてもらうと、現実の株式市場でした。1日で1億稼いでいるということで、相当な大金です。
外へ出て、ATMで金を下ろしてきます。なんと残高は10桁もありました。非現実的ですが、異世界人なので第六感的な能力が優れているのだろうとこちらで勝手に納得して先へと読み進めました。
勇者契約
ともかくこれで無事家賃のめどがつきました。姫と(賃貸の)契約をしたいと申し出ると、何か盛大に勘違いをされた模様です。
書類に互いの名前を書き終わると、光に包まれ、姫に言われるままに契約の儀式です。案の定、姫がやっていたのは(賃貸ではなく)勇者の契約儀式でした。これにより、主人公が勇者にされてしまいます。姫が26代目で勇者は1324人目ということなので(ざっと計算すると、1代あたり勇者50人)、勇者の扱いはだいぶ軽いもののようです。
場面変わって駄菓子屋前で、家賃をもらえたことを祖母に報告します。あの場所に建つ建物にはいろいろいわくありということで、場所的に異世界とつながっているのかもしれません。
幼なじみと再会
続いて出てきたマント姿の女は幼なじみ(名前は碓氷 鈴華)で、この女は異世界人ではなく現実世界の一般人です。
主人公は幼なじみだと気づかず不思議に思いましたが、再会は十数年ぶりということで気づかないのも納得でした。こちらは姫たちと違い、ガチな中二病でコスプレ好きです(町工場の娘)。
中二病的なセリフをこちらは普通に理解できましたが、主人公は相手が何を言っているかわからない様子です。
スライムエロ、手コキエロ
スライム的な生物に襲われますが、声に従って勇者の力を解放すると倒すことができました。
新たにもう一人女騎士が登場し、お供の謎キツネが独特な口調です。スライムは異世界での掃除用アイテムでした。あとは主人公が瞬間移動する様子(服だけが残る)を監視カメラで確認するのが珍しいシチュで面白かったです。
他に迷惑をかけてはいけないと、スライムの残党退治を主人公が任され、そんな感じでマンション管理人を住み込みで務めることになります。
姫と勇者はお互いをよく知っておくべきという感じで姫が迫ってきましてエロシーンです。小さな白手袋の手で巧みに手コキされ、乳首も攻められてたまらず射精させられ、主人公のうろたえ・悶え具合がいいうまく描写されてますエロシーンでした。体験版はここで終わりです。
感想まとめ
会話のノリやキャラ設定がかなり独特で、初見時は話についていくのが大変でしたが、設定を把握した上でじっくり読んでいくと味がわかってきて面白く読めました。この先どうなるのか気になる展開で、ビジュアル的にも異世界人という雰囲気がうまく出てました。
女キャラはいずれも個性的です。姫はゲームに興じるばかりのダメ人間なのかと思いましたが、実はしっかり大金を稼いでおり、機転の利く聡明なところやきちんと家賃を払う律儀さもありました。3人の中ではこのキャラが最も優秀という印象です。
騎士(ステラ・セルテート)は威勢はいいものの、戦闘能力は0でした。体験版の範囲だとこれといって役には立ってませんが、キャラ紹介を読むとラノベ作家として活躍するとのことです。他にメイドは職務に忠実で有能、幼なじみはいい具合に中二病で、コスプレ姿が似合ってました。
システム的にはオーソドックスなノベルゲーで、体験版の範囲では選択肢なしの1本道でした。完成までだいぶ時間かかりました作品ですが、とりあえず体験版の範囲ではバグ的な物はなかったです。
エロシーンはスライムによる責めの他、ラストには姫による手コキがあり、いきなりのことに困惑する主人公がいい反応でした。
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